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ネットワーク産業論 〜夏野剛 〜一回目 メモ

2009年の慶応湘南藤沢での講義iTunesUで配信されたのものメモ。
@usaponusagiから、メモをもらったのだっけど、せっかくなので、共有

ネットワーク産業の特質とIT革命
ReleasedApr 12, 2009

*講義テーマ*IT革命を取り巻く時代背景*IT革命で何が変わったのか。
*本講の目的と内容説明*キーワード情報の非対称性、技術のコモディティー化、
多様性、eコマース、ダイレクトアクセス

http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewPodcast?id=386345341

ネットワーク産業論 夏野剛

ネットワーク産業という産業はない。この10年間は大きな変化。
大きな変化を認識するのがこの授業の目的。

IT革命とは?

変わった事・・・

携帯電話でeメールが打てるようになったのは10年前。
飛行機の予約をネットで予約できるようになったのは11年前。
12年前は会社でも一人1つPCが無かった。
メール、バンキング、証券取引、就活、航空券(全国内線の50%以上がeチケット)
企業内のシステム、大学内、
2004年以降電子マネーが爆発的に普及(edysuica)。
自分が好きな動画が見れるのは3年前。

変わってない事・・・ビジネスチャンスあり!

選挙制度
投票用紙は投票箱の中で自然に開く。
この紙の導入で開票作業は倍のスピードになった。
電子化まだできない。
オンデマンド放送視聴は進んでいない。
BBCは過去1週間の番組は無料でPCで見れる。
その後はオンデマンドで優良で見れる。)
日本では見逃した番組が見れない。
住民票、運転免許証、健康保険証、パスポート申請、
レストラン予約もオンライン化が進んでいない。

技術のコモデデート化

昔は調べるだけのリサーチ会社があって、それがビジネスになった。
今は一人の学生が3日家に籠ってググればできるようになった。
簡単に欲しい技術を発見できるようになり、容易に技術の移転が可能になった。
移転可能→買える
技術の目利きができる人になろう。
一から十まで自分が開発しようとする人は古い。
↓会社の競争力はどうなるか?
ビジネスモデルと技術をどう組み合わせるか?という知恵
日本社会は分割したがる

社会の構造が変わる。

ネットワークがオープンなインターフェイスになった。
アービとラージャー(中間にいる人)がいなくなる。
最初はできる人が特別。ある時からできない人が特別になる。
そうすると・・・旅行代理店でチケットを取るほうが高くなる(今年の4月から)
こういう事がまだまだ他の業界でも起こる。

2000年まで着メロのオンライン配信はゼロ。
2008年で2300億の着歌がビジネスになっている。
青山テルマのフルダウンロードのギネス。
電子書籍は2003年にゼロ。
電子書籍は今は100億の市場規模。

I2006年のベストセラー4冊が携帯小説、翌年は5冊/10冊。
携帯小説を読んだ人がさらに本も買って読む。
漫画は携帯のほうが圧倒的に多い。ボーイズラブなどの人前で読めない分野も伸びてる。
インタネットゲーム市場この10年での伸び。

オンラインショッピングも伸びてる。
ネットオークションはきちんとした統計が無い。1兆円の規模の流通。
電子マネー2008年にぐんと伸び。
イカお財布携帯の普及に寄る。
オンライントレード
宿泊旅行。楽天トラベルなど。2008年は倍に。

IT革命が実際の経済効果を与えるのはこれから。
人間はそんなに変われないからまだまだいる使えない人・・・。
メンタル、精神的なバリア。
タッチパネルのほうが間違いが多い。

IT革命にはまだホワイトスペースがある。

楽天の流通総額6700億円。
全国の消費者は300兆円を使う。
楽天、アマゾンなどの流通料はまだ全体の2%ぐらいにしかならない。
社会の主役はITがわかっている人がマジョリティになっていく。
対面販売を勧める一般薬700億の規模が駄目になる。
CDをまだ買う人がいる。電子書籍もまだ割合が少ない。
ゲームは家庭ゲーム器よりゲームセンターの売上のほうがまだ多い。
テレビショッピングと通信販売と半々。
旅行はまだ6%。
IT革命の進捗、社会的なインパクトが出るのはこれからだ。
未だに経済全体に与える影響は少ない。

これから社会のどこがどのように変わっていくのか?をシュミレーションしてみよう!
いまだにIT革命をいかしきれてない社会、サービス制度を1つあげて、
どのように変えていくか?

複雑系の概念
標準化