リクルート イノベーション トーク ライブ VOL.3 夏野 剛 氏
IT革命の本質と新リーダーシップ論
IT革命とは?
1990年代後半から始まった。
仕事の進み方の大転換がこの10年間におきた。
コンピュータ技術と情報通信技術の融合
社会、経済、ビジネス、生活の全面に影響を与えた。
人間の行動パターン、ライフスタイルを変えた。
技術のコモディティー化
誰でも専門情報を得やすい。(英語で情報を調べると10倍の量が集まる)
マーケティング、専門の研究者などを簡単に調べられる。
グーグルはYoutube、アンドロイド、社長&会社ごと買収して大きくなった。
研究開発力だけでなく、ビジネスモデルの構想力が大切な時代になった。
情報流通スピードの高速化
情報は瞬時に伝わる時代ということを認識しなければいけない。
情報の非対称性:同じ価値でも高いものの方が売れたりする。売り手と買い手の情報量が違う。
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これがITによってなくなってきている。
記者クラブの価値もなくなりつつある。
記者クラブは国民に情報を伝える為にあったが、今はウェブで流せば広まる。
ほとんどの大臣がニコ動で記者会見をしている。
ピラミッド的に情報が伝わった時代は終わった。情報がフラット化してきている。
首相の直接選挙をやっても良い時代かも。
選挙の方法もIT化に変えた方がコスト削減できるのに。
オペレーターの役割を割愛できる。→ ビジネスモデルが激変してきている
「存在価値」を生み出さないと代理店は生き残れない。
管理監督はITがしてくれる時代。「管理職」という言葉はおかしいかも?
IT革命がもたらす経済的な効果はこれから起こる!
リーダーは方向性を示せて判断をすれば良い。
議論で結論が出る時代ではなくなって来ている
(メリット、デメリットの情報が簡単に手に入る時代だから)
フレキシビリティ、大きな視点を持つ事が大事。
ネットのせいで採用の応募が多すぎて人事は処理できない情報に陥ってる。
→ これをシステム化できないだろうか?
ヘッドハンティング事業ではキャリアチェンジのたびに登録し続けるデーターをつくっては?
リクルートのメイン業に外部の声を入れてイノベーションすると良いかも。
「規模」を獲得すればITでは必ず「利益率」を出せる。
大体1年やれば(初速が大事!)規模を獲得できるか?を見極められる。
規模とはユーザー数だったり、シェア率だったり。
サービス改革の秘訣
ヒントは身近な所にあり。
「こんな物あったらいいな〜。」「なんでこの会社はこんなことやってないのだろう?」
一番のビジネスチャンスは素朴な疑問を解決していくこと。
技術、社風、経営陣の理解力などの限界はまず忘れる。
まずは目的を考えよう。
足りない所は後から補う方法を考える。
ITサービスに魂、意志を込める
(ジョブズのように!)
自分の思考の癖を理解した上で組織と上手につきあう。
社内では勝てる喧嘩をしよう!
『喧嘩3条件』
自分の考えを信じられるか?
客観的に筋道が通ってるか?
会社、社会のためになっているか?