iRSSの日記

はてなダイアリーiRSSの日記の続き

RSSリーダーって、Niftermみたいだなあ

iRSS2005-10-07

それほど昔のことではない。
パソコン通信というものがあった。
2400とか9600bpsという、今思えば超低速の回線を通して、電話代+パソコン通信接続料を従量課金していた。
低速な回線と、高額な電話代対策として、マクロによって、登録したフォーラムの巡回や、メールの送受信をやってくれるソフトがあった。
Windowsの世界ではNiftermが有名であった。最大手のNiftyServe用につくられていたから、そう名前がついたのだろう。
Macでは、「ComNifty」+「魔法のナイフ」+「NIFTY-J ぞーさん」+「茄子R」というアプリがあった。

「パソコン通信」とは何だったのか (3/3) - ITmedia NEWS

NIFTY-Serveのような、テキストベースのログにしか過ぎないコミュニティに、人々がなぜあれほどまでに没頭できたのかと言えば、優秀な巡回ツールがあったからである。Windowsでは「NifTerm」、Macでは「ComNifty」+「魔法のナイフ」+「NIFTY-J ぞーさん」+「茄子R」という組み合わせが定番であった。

 これらのツールを使えば、自分が登録しているフォーラムや会議室を自動的に巡回して、ログを収集してくれる。当時商用BBSには時間単位で接続料がかかり、その他にNTTの通話料がかかる。定額やパケットフリーという考え方は、存在しなかった。だから極力オンラインに時間をかけないため、マクロによる自動巡回を行なうわけである。

しかしこの、自動巡回って、今のRSSリーダーとすごく似ている。
そして、まぐまぐのバックナンバーからRSSを書き出すためには、HTMLからRSSを生成する必要があるが、これが、もう、マクロそっくりなのである。
今はそのマクロをPerl CGIで書いたりしているのだ。

当時の素朴さを見直してみるといろいろ、ヒントになるものがあるかもしれない。
ちなみに、このNiftermまだ、健在である。

NifTerm ダウンロード

お知らせ 2006年3月にニフティパソコン通信サービスが終了します。これにより、それ以降のメール送受信がNifTermではできなくなります。これに備えてNifTermライクなメーラを提供の予定です。詳しくはこちらをご覧ください。

NifTermライクなメーラの提供を考えているということは、まだ根強いユーザーがいるということなのだろうか?
いづれにしても、パソコン通信に触れることができる最後のチャンスかもしれない。
真空管のような、楽しさがあるかどうか知れないけれど、機会あったら、最後の接続をしてみたいと思う。